宇宙兄弟18巻

高柴です


宇宙兄弟18巻の感想です。

宇宙兄弟(18) (モーニング KC)

宇宙兄弟(18) (モーニング KC)


今回も面白かったです。ヒビトの試験が終わり、ムッタが新しい訓練をスタートさせる話でした。
では以下、今回のあらすじ。
ネタバレ含みますので、未読の方はご注意。





ヒビトはなんとかグリーンカードにも発作を起こさず、試験を続行する。
そんなヒビトの試験に月へともに行った仲間たちが駆けつける。この試験は、ヒビトを救うためのものだった。仲間たちのおかげで彼は無事に試験を終える。


一方、ムッタはCES-62のバックアップクルーとして、デザートラッツ訓練に参加する。教官は地質学者のマグワイア。宇宙飛行士はムッタを含めて5人。このメンバーは、ローリーによると一緒に月へ行く仲間になる確率が高いという。ムッタは新しい仲間と訓練にわくわくするが、彼以外の4人は一癖も二癖もあるどうしようもない宇宙飛行士の寄せ集めだった。誰も彼らとは一緒に組みたがらないため、やけっぱちの案で彼らをひとつのチームにまとめ、そこへムッタを放りこむことでなんとかなればいいなという計画だ。バトラー室長の意外なムッタへの信頼に胸をあつくする読者とは裏腹に、マイペースすぎる仲間たちを前にムッタは途方にくれていた。


そのころ、シャロンは天文チームのモリソン博士たちとともに、ヒューストンに来ていた。シャロンが新たに考えた月面望遠鏡の案は、NASA側にも高く評価される。シャロンの夢の中心にはムッタがいた。そのことを胸の片隅にしまっておいてほしいとバトラー室長に告げ、シャロンは帰国する。


相変わらずまとまる気配すらないムッタの新しい仲間たちは、美人だがなにもかも強すぎる紅一点のベティ・レイン、ひたすら騒がしいフィリップ・ルイス、気取ったナルシストのカルロ・グレコ、そして無口な巨人アンディ・タイラー。
彼らにはまだリーダーがいなかった。バトラー室長は、このどうしようもない彼らをまとめるキャプテンを決めていた。バトラー室長の説得に、最初は断っていたその人物も、最後は承諾する。その人物は「安心と興奮を同時にくれる」理想的なリーダーだった。ムッタたちはリーダーを訓練に迎えたことで、少しずつチームワークを築いていく。


相変わらずムッタが苦労していて笑いました。ホントに変な人が多いですよね。唯一アンディだけは知り合いですし、いい人ですがやはりマイペースなことに変わりはなく…。でも、みんな面白そうな人たちばかりでわくわくします。キャプテンも来たことですし、ムッタも安心ですね。
今回もシャロンが素敵でした。ほんの数ページしか出番がないのにあの存在感はさすが。彼女のムッタへの信頼にはちょっと涙が。彼女のセリフがすべてギザギザした枠で囲ってあるのは、声もうまく出なくなっているという意味なんでしょうね。病状が進んでいることがわかってつらかったです。でも、新しい案はNASAの評価も良いみたいですし、早く夢がかなったらいいなぁ。
そして室長のムッタへの信頼にちょっと驚きました。ムッタはいつの間にかいろんな人に信頼されていたのですね。まぁ実験的に丸投げされたような気もしますが。
そして彼らのリーダーが適任すぎて。このメンバーでいつか月に行くのかと思うと、もうわくわくします!




高柴