新編少女世界名作選

高柴です



新編少女世界名作選ってご存知ですか?偕成社の少女名作シリーズからさらに数を絞って出されたシリーズなのですが、小学生のころ、私はこのシリーズに夢中でした。若草物語赤毛のアン、足ながおじさん、少女パレアナなどの超有名作品も入っていたのですが、母のいのり、夢のバレリーナ、天使の花かごのようなこのシリーズでしか読めない話も多く入っていました。

残念ながら、現在は絶版のため手に入れるのは困難です。私が子供のときでさえ、本屋さんに取り寄せてもらわなければ手に入らなかったこの幻のシリーズ、実は公立の図書館で簡単に見つかることに最近気付きました(笑)あまり図書館を利用しないので思いつかなかった…。

ということで、小学生の物語が好きな女の子に高柴のオススメを紹介しようと思います。もちろん、大人の方にもオススメですよ。だって今でもたまに読み返したりしますから。そして泣く(笑)もう何十回も読んでいるのにおかしいな…。

新編少女世界名作選は全作品読んでいますし、ほぼ手元にあります。

この中で、他の出版社等でも出ていて今でも簡単に手に入る超有名作品、赤毛のアンとか若草物語とかを除いて、一番オススメなのは「母のいのり」です。これは私の中ではダントツです。小学生のときから現在にいたるまで、100回は読んでると思いますが、最後はやはり泣いてしまいます。母娘の物語なのですが、お互いを思いやる2人がいじらしいです。でも、子供のころは素直にハッピーエンドだと思っていたのですが、今はどうなのかなーこれってハッピーエンドなのかなーと考えてしまいます。「女性の幸せ」の価値観が現在と物語の時代で全然違うので、作者はハッピーエンドにしたつもりなのは理解できるのですが。もし自分が娘の立場だったら…母の立場だったら…今でもちょっと考えてしまうお話です。ストーリーもしっかりしており、子供向けによくある安っぽさは全然感じません。母娘で読んでほしいお話です。

次にオススメなのは「夢のバレリーナ」です。コレは純粋に楽しめます。大好きです。バレリーナを目指す少女の話なのですが、作者が元バレリーナか関係者だったとかで、すごくリアル。主人公の周りの人物たちのキャラが素晴らしく、物語を自然に膨らませてくれます。実はこの作品、続きがあるそうなんです。それを聞いてから必死になって探したのですが、日本語訳は出ていないとのこと。もう英語でもいいから欲しいです。英語大っ嫌いですけど。きっとああなってこうなるんだろうなー。はっ!でもあの人死んじゃってたりしたらどうしよう?と、勝手に妄想を繰り広げる私。これもしっかりしたストーリー展開が見事で、大人でも十分楽しめる作品です。



さぁ、次の週末は図書館に宝探しに行かれてはどうでしょうか?ものすごく寒いらしいですから、ある意味読書にもってこいな週末になりそうですよ。




高柴