幽斎玄旨

高柴です



今年の大.河.ドラマはお.ご.うらしいですね。私はもうずいぶん長い間大.河.ドラマを見ていないのですが、来年の平清盛はすごく楽しみにしています。平家物語が大好きというのもありますが、脚本が藤本有紀さんなので。藤本さんは、朝ドラのちりとてちんの脚本家です。ちりとてちんは、語らせたら1日中しゃべり続けるほど大好きなドラマです。緻密な脚本が素晴らしかったので、期待が膨らみます。
派手な偉人や地味な武将が主役になる大.河.ドラマ、一度細川藤孝を主役にするのはどうでしょう?佐藤雅美さんの「幽斎玄旨」を読んで、ふとそう思いました。

幽斎玄旨 (文春文庫)

幽斎玄旨 (文春文庫)

藤孝って好みなんです。知的だけど頭でっかちじゃなくて周りがよくみえていて判断がいつも的確。彼自身は地味な印象ですが、周りの人物たちが超豪華!足利義昭織田信長明智光秀豊臣秀吉徳川家康らの武将たちや千利休、里村紹巴らの当時一流の教養人たち。自身も超一流の教養人で歌道の第一人者として朝廷からも一目おかれていました。しかも息子夫婦は何かと派手な忠興・ガラシャ(玉)夫妻。

あ、話変わりますけど玉の辞世の歌が好きです。


ちりぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ


彼女の洗練された激しさを感じます。


室町幕府の終焉から豊臣家の没落まで、かなり中心に近いところにいたので、ドラマにした場合、エピソードには困らないのでは。
こういうあまり知られていないけどスゴイ人って面白いと思うんですけどねぇ。少なくとも山内一豊よりはスゴイ人だと思います。こうなったら佐藤さんにもっと有名になってもらうしかないのかな。私こんなに応援してるんだけどな(笑)
そんなわけで、私好みな細川藤孝(幽斎)に興味を持たれた方は、佐藤雅美さんの「幽斎玄旨」をぜひ。おすすめです。







高柴