ご機嫌な彼女たち

高柴です


石井睦美さんの「ご機嫌な彼女たち」を読みました。

ご機嫌な彼女たち

ご機嫌な彼女たち

母が面白そうだと言って図書館で借りてきた本です。母は図書館派。
読みやすく、面白かったです。



突然夫に出ていかれた女、働かないグータラ夫をたたき出した仕事のできる女、高校を中退して真面目に働き、妊娠して恋人に捨てられた女。そして、病死した夫をずっと恋しく想う女。
彼女たちには共通点がある。それは、子供を女手ひとつで育てて自立していること。世間は彼女たちをどう見るだろう?気の毒?頑張ってる?エライ?
世間にどう思われ、子育てや仕事で叫びたいほどムカツクことがあっても、彼女たちはタフだ。いつでも、というわけではないが、彼女たちは「ご機嫌」に人生を歩んでいるのだから。



みたいな話。章ごとに主人公と視点が変わるのが飽きがこなくてよかったです。
実際はこんなにうまくいくことばかりじゃないし、小沢や粕谷みたいなイイ男なんてファンタジーだろうけど、でも面白かったです。ちょっと歪みながらも人生を楽しむ女性たちがかっこよく、それを「ご機嫌」を表現するのが明るくてこのお話によく合っています。
ある程度年齢を重ねた「ご機嫌」な女性にオススメ。