じゃじゃ馬馴らし

高柴です


シェイクスピアの「じゃじゃ馬馴らし」を読みました。

じゃじゃ馬馴らし シェイクスピア全集20 (ちくま文庫)

じゃじゃ馬馴らし シェイクスピア全集20 (ちくま文庫)

ちくま文庫の松岡和子さん訳のシリーズ。
子供のころ、ラム姉弟シェイクスピアが好きでよく読んでいたのですが、一番好きなお話が「じゃじゃ馬馴らし」でした。
私が読んでいた本の訳ではキャタリーナがキャサリンになっていて、ペトルーチオと最初に会ったときの、
「やぁケイト、君はケイトっていうんでしょ?」
「みなさん、わたくしのことはキャサリンさんと呼びますわ」
みたいなやりとりがものすごく好きでした。ペトルーチオの圧倒的な変人ぶりにキャサリンがヘトヘトに疲れていくのが可愛くて楽しくて。
そんなわけで、この松岡さんの訳でしっかり「じゃじゃ馬馴らし」を楽しもうとわくわくしながら読んだのですが、意外と昔ほど面白いと思いませんでした。途中で飽きそうになってしまって、自分でも驚きました。やっぱり子供のころとは面白さのポイントが違うのかな?と、思っていました。
が!!
先日、LaLaTVで蜷川さん演出の「じゃじゃ馬馴らし」を見たのですが、もう抱腹絶倒の面白さ。ちなみに脚本は松岡さんの「じゃじゃ馬馴らし」
蜷川さんの「じゃじゃ馬馴らし」のなにが衝撃って、ペトルーチオのキャラですよ。私のイメージでは、変人で頭がよく、わざとおかしな振る舞いをしてキャタリーナを困惑させる男性でした。が、この前テレビで見たペトルーチオは、
ひたすら鬱陶しい男
でした。もうね、あの鬱陶しさをどう表現すればいいのか。え、ペトルーチオってこんなキャラ?みたいな。イメージ崩れまくりで笑いが止まりません。
キャタリーナも恐ろしくキャラが濃かったし、全力で笑える舞台でした。
と、いうわけで子供のころ大好きだった「じゃじゃ馬馴らし」は、やっぱり面白いという結論に達してめでたしめでたし。