秘密組織

高柴です


アガサ・クリスティのトミーとタッペンスシリーズ第1作目「秘密組織」の感想です。

秘密組織 (創元推理文庫 105-11)

秘密組織 (創元推理文庫 105-11)

大好きなトミーとタッペンスシリーズのドラマが始まったので、懐かしくなって再読。
やっぱり面白い!トミーとタッペンスシリーズではやはりこの第一作目が一番面白いのではないでしょうか。
あらすじは、
第一次世界大戦が終わり、失業者が溢れるロンドンで幼なじみのトミーとタッペンスは偶然の再会を果たす。お互いの現状は似たり寄ったりで、つまりどちらも貧乏だった。才気あふれるタッペンスはなんとかお金儲けをしようとトミーに一緒に仕事をしないかともちかける。トミーはタッペンスの勢いに押されて同意し、二人は良き相棒となる。
そんな二人の会話を盗み聞きしていたある男が、タッペンスに「簡単で儲かる」仕事を持ちかけるが、タッペンスが偽名に「ジェーン・フィン」という名前を使ったために事態は急変する。男は狼狽し、わけがわからないながらに男を脅してタッペンスはお金を引き出すことに成功する。
このジェーン・フィンという名前は、トミーがどこかで小耳にはさんでタッペンスに話した名前だった。二人はジェーン・フィンという女性が何者なのかをつきとめようと動き出す。
ジェーン・フィンを追ううちに、二人は政府の要人や謎の美女、アメリカの大富豪や将来の首相候補といわれる名士に出会い、さまざまな危険を乗り越えて真相に近づいていく。それは、国家を揺るがしかねない大きな危機に直結していた。天才犯罪者ブラウン氏を出しぬき、国の未来を救うことはできるのか!?


みたいな話。
トミーとタッペンスのコンビが本当に絶妙。猪突猛進、ヒラメキ型のタッペンスと、じっくりゆっくり考える常識人のトミー。二人合わせて名探偵なんですよね。この二人と冒険できたらきっと楽しいだろうなーと思います。癖のある名探偵たちとそこが一番違うところかも?
ドラマは時代を大きく変えていて、トミーとタッペンスも最初から夫婦でびっくりしました。ドラマの二人の方がやや鈍いかも?小説の二人の方が好きですが、ドラマはこれからが佳境だと思うので楽しみに見ていきたいです。