乙女なげやり

高柴です


三浦しをんさんのエッセイ「乙女なげやり」を読みました。

乙女なげやり (新潮文庫)

乙女なげやり (新潮文庫)

先日美容院でたまたま手に取った雑誌に三浦しをんさんの連載エッセイが載っていて、めちゃくちゃ面白かったのでこの本を買ってみました。
タイトルが好きです。タイトルだけでふふっと笑えます。
三浦さんは今、もっとも良い作品を書く作者さんの一人だと思うんですが、エッセイの絶妙な力の抜け具合が楽しかったです。数々の名作を生み出している三浦しおんさんとホントに同一人物!?っていうレベルの抜け具合。
ひんぱんに登場する弟さんがとっても素敵。姉弟って姉の方が強いイメージですが、この姉弟は完全に弟さんが強い。そして面白い。
三浦さんの少女漫画への愛や好きなドラマに対する叫びを聞いているうちに、ああ、この人はものすごくオタク体質な人なんだなと納得しました。嗜好はだいぶ違いますが、ハマると変態レベルにハマる気持ちは非常に共感できました。
三浦さんのファンにオススメできるか微妙なところが、このエッセイの良さかなと思います(笑)