オズの魔法使い

高柴です


まだ先の話ですが、ミュージカルを観にいくことになったので嬉しがって買ってきました。

オズの魔法使い (新潮文庫)

オズの魔法使い (新潮文庫)

  • 作者: ライマン・フランクボーム,にしざかひろみ,Lyman Frank Baum,河野万里子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: 文庫
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子供のころ、毎晩母に読んでもらっていた小さな四角の絵本シリーズであらすじは知っていますが、ちゃんと読んだことはなかったなーと。
結論としては、やっぱりあの絵本シリーズはスゴイ。あんなに少しの文字とページ数でちゃんと話を子供に伝えてます。ちゃんと読まなくてもあれで十分だったかも(笑)
まぁせっかく読んだのであらすじ


カンザスの荒れ地におじさんとおばさん、そして仲のいい友達である犬のトトの3人と1匹で暮らす少女ドロシーは、あるとき大きな竜巻で家ごと吹き飛ばされ不思議な土地マンチキンの国にやってくる。ドロシーの家はたまたまマンチキンの国で人々を虐げていた「東の悪い魔女」を押しつぶしていた。そのため、ドロシーは悪い魔女をやっつけた大魔法使い様と呼ばれ歓迎される。
ドロシーは祝いを言いにきた北の良い魔女にカンザスに帰りたいと頼み、それならオズの魔法使いがなんとかしてくれると助言される。ドロシーは北の魔女の言葉に従い、オズの住むエメラルドの都へ向かうことを決意する。東の悪い魔女が履いていた靴をもらっていたドロシーはその魔法の靴を履いて出発する。
北の魔女に教えられたとおり、黄色いレンガの道を進んでいたドロシーはかかしに呼びとめられて足を止める。かかしはドロシーがなんでも願いを叶えてくれる大魔法使いに会いにいくと聞き、それなら自分も一緒に行くと言う。彼は脳みそがないことを馬鹿にされるのが嫌なので、脳みそが欲しいと語る。
ドロシーとトトとかかしは深い森を通り抜ける途中、ブリキのきこりを助ける。全身ブリキのきこりは、うっかり身体がさびついてしまって動けなくなってしまっていた。ドロシーに油を差してもらい、動けるようになったきこりは、自分も旅の仲間に加えてほしいと頼む。きこりはもともと人間だったが、東の悪い魔女のたくらみによって全身ブリキになってしまった。彼は人の心を取り戻したいという望みを口にする。彼が愛した女性を迎えにいくために、心を取り戻したいと。
仲間が増えた一行の前に、今度はライオンが現れる。しかし、トトを襲おうとしたことにドロシーが激怒。弱虫!と責められ、ライオンは急にしょんぼりして、弱虫なのが苦痛だと訴える。そして、一行の旅の目的を聞いたライオンは、それなら自分も勇気をもらいたいから一緒に行きたいと言う。
一行の旅は困難の連続だったが、みんなで力を合わせて乗り越えていく。
そうしてやっとエメラルドの都に着いた一行は、さっそくオズに会う。
オズはドロシーと会ったときは巨大な顔、かかしと会ったときは美しい女性、きこりと会ったときは恐ろしげな獣、ライオンが会ったときは火の玉の姿をしていた。うわさ通りの大きな力を持つ大魔法使いは4人の望みを聞き、西の悪い魔女を退治したら叶えてやろうと約束する。
4人はとんでもない難問に途方に暮れるが、仕方がないので魔女の住む西の国へ向かう。しかし、途中で魔女が使う羽の生えたサルたちに襲われ、4人はバラバラになってしまう。北の良い魔女のキスによって身を守られているドロシーは、ひどい扱いは受けずに魔女の城に連れてこられる。そこで魔女にこきつかわれることになったが、ある日魔女に魔法の靴を片方奪われる。ドロシーは怒り、とっさに魔女に水をかける。実は魔女の弱点は水だった。ドロシーは知らずに水をかけてしまったが、魔女は消え、ドロシーは仲間を再び集めてエメラルドの都に帰る。
4人が無事帰ったと知り、オズはうろたえる。なんとオズの正体はただの人間のペテン師だった。4人は失望し、怒るが、オズは正真正銘の立派なペテン師だった。彼はかかし、きこり、ライオンにそれぞれ脳みそと心と勇気を与える。
もちろん、それは「本物」ではない。それでも彼らはそれを得たと信じた。なぜなら、彼らはすでにそれを持っていたからだ。持っていることを「知る」ことで、彼らは自信を持ち、夢がかなったと喜んだ。
ドロシーは、オズと気球で帰ることになるが、オズはうっかり一人で飛び立ってしまう。ドロシーはがっかりするが、南の良い魔女グリンダに帰り方を尋ねるため、南の国へ向かうことにする。他の仲間たちも一緒に行くと言い、4人と1匹は再び旅に出る。
西の悪い魔女の持っていた魔法の帽子を使い、無事にグリンダのもとへたどり着いた一行は、グリンダから魔法の靴を使えば簡単にカンザスへ帰れると教えられる。
かかし、きこり、ライオンは旅の途中でそれぞれ居場所をみつけており、ドロシーを見送ったあとはそこで暮らすことになる。仲間たちの願いがすべて叶い、これから幸せに暮らせると喜んだドロシーは、彼らにそれぞれ別れをつげ、カンザスに戻る。
そしてドロシーは大好きな家族のもとへ無事帰ることができたのでした。



めでたしめでたし。
なかなか楽しかったです。
ドロシーがかかしに、この美しい国からどうして荒れ地のカンザスに帰りたいのかわからないと言われ、我が家にまさるところはないと答えるシーンが好きです。ドロシーは、カンザスというより、自分を待つ家族のもとへ帰りたかったんだろうなと思います。それだけ彼女はちゃんと愛されていたんだなと安心しました。
かかしの機転、きこりの優しさ、ライオンの勇気はさすがに絵本で見たときよりよくわかりました。4人と1匹のバランスがよくて、楽しかったです。
気になったのは、ブリキのきこりはちゃんと愛する女性を迎えにいったのかという一点のみ(笑)そこ!一番大事でしょ!?って読み終わって思わずツッコミ。
どこかへ飛んでいったオズは…うん、まぁあの人なら生きてると思う…たぶん。
ミュージカルとはあんまり関係なかったかもなぁと読み終えて思いましたが、子供のころ好きだったお話に再会できてよかったです。






高柴