殺す(『猟死の果て』改題)
高柴です
西澤保彦さんの「殺す」を読みました。「猟死の果て」の改題だそうですが、もとの題名の方がしっくりくるかも。
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/10/12
- メディア: 文庫
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あらすじは
女子高生の全裸死体が発見される。近くのゴミ箱に衣服が捨ててあったが、被害者の黒タイツだけが持ち去られていた。
警察は捜査を開始するが、彼らをあざ笑うかのように被害者が増えていく。さらに、捜査をしていた刑事が次々に殺害される事件も発生。上層部はなにかを隠しており、現場の刑事たちは混乱する。
被害者ばかりが増えていく中で浮かび上がる5年前のホームレス変死事件。
被害者の少女たちと5年前の事件の関係は?
みたいな雰囲気。
とにかく人が死にすぎて、死んだ感覚がない。
警察官連続殺害事件は余分だったんじゃないかなーと感じました。
でも、5年前の事件との繋げ方はなるほどなーと思いましたし、納得できました。
あと、これは私だけかもしれないんですが、西澤さんの命名センスにいつも笑ってしまいます。やたら大仰な名前とか難読苗字ばかりなんですよね。山田さんとか高橋さんとかが存在しないイメージ。だから名前に現実味がなくて、たまに話に入り込みにくい気がします。
高柴