十角館の殺人

高柴です


綾辻行人さんの「十角館の殺人」を読みました。

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

実は初綾辻作品。なんとなく読まずにきたので、一度読んでおこうかと。新しく作家さんを開拓したかったという目的もありました。
読むなら有名なコレかなぁと「十角館の殺人」を手にとったのですが、うーん。この作品には古典ミステリにハマっていた高校時代に出会っておきたかったかな。ちょっと出会うのが遅すぎた気がします。
あらすじは
ある大学のミステリ研究会のメンバー7人が、ある無人島へ合宿に行く。
その島は、半年前に恐ろしい事件が起こった島だった。
7人が島に着いた日、元ミステリ研究会のメンバーである江南のもとに手紙が届く。差出人の名前は半年前に島で死んだ男。その男は1年ほど前に突然亡くなったミステリ研究会のメンバー千織の父親だった。
手紙は千織がミステリ研究会のメンバーに殺されたのだと告発するもので、江南は困惑する。
手紙が気になる江南は、偶然出会った島田という男とまず半年前に島で起こった殺人事件の真相を暴いていく。
一方、外部との連絡手段も脱出手段もない無人島で1週間を過ごす予定だった7人は恐ろしい事態に直面していた。
まるで某有名ミステリのように一人ずつ殺されていく彼らの運命は?


みたいな話。
古典ミステリっぽい雰囲気。
確かに最後はおおっとなるのですが…。 でもそれだけ。
素直に面白いと思えませんでした。
結局、ひたすら人が死んでいくだけで、謎解きであまりわくわくできなかったなぁと。
一番納得できなかったのは動機。子供のころから刑事ドラマ好きだった私にとって追い詰められた犯人がペラペラ動機を語るシーンはまさにハイライト!つまり、トリックと同じくらい動機が好きなんですが、今回はまったく納得できず。そこまでやっといてそれかよ…みたいな。千織の死にもっと隠された真実とかあれば納得できたんですが。
本と出会うタイミングってなかなか難しいですね。


高柴