儚い羊たちの祝宴

高柴です


米澤穂信さんの「儚い羊たちの祝宴」を読みました。

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

上流階級のお嬢様たちによる読書サークル「バベルの会」
そのバベルの会のメンバーもしくはその周囲に起こるぞっとする事件たちを描く短編集。
面白かったです。
短編集とは知らずに読んだのですが、「バベルの会」を中心にゆるく繋がっているのがいいですね。
残酷なおとぎ話のようなミステリでした。
ぞっとする話ばかりなのに目を背けられない不思議な魅力があったように思います。
まーでもヒィィ怖い怖い!!というよりはウフフあら怖い☆
みたいなイメージ。


米澤さんは「犬はどこだ」を読んだときも思ったのですが、確かに面白いのになんとなく引力の弱い作家さんです、私にとっては。
キャッホー超面白い!よっしゃ次もこの作家さんを読もう!!
とは思わないんですよね。なんでかなぁ?でも面白いとは思っているので本屋さんでは必ずどんな作品があるかチェックしてしまいます。
自分でも不思議。たぶんじわじわ本棚に増えていくんだろうな米澤作品。



高柴