ちはやふる16巻

高柴です


ちはやふる16巻の感想です。

ちはやふる(16) (BE LOVE KC)

ちはやふる(16) (BE LOVE KC)

表紙は千早と詩暢ちゃん。最初帯でわからなかったけど千早はいったいどういう姿勢をしてるんだろう??裏は新と太一。今回は詩暢ちゃんと新の出番がしっかりあったのでこの組み合わせなのかな。
歌は
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
4コマは久々にたっぷり。千歳も4コマにちょこっといて嬉しかったです。


さて本編。とってもおもしろかったです。前巻あたりからまた勢いを盛り返してきた印象。
団体戦ちはやふるにしては長かったというかテンポが悪かったような気がするのですが、個人戦は細かいギャグを詰め込みつつテキパキと進みました。この16巻で各階級準決勝まで終わり。次巻はもう決勝戦です。


では軽くあらすじ。
ネタバレ含みますので、勝敗の結果を知りたくない方は読まないでくださいね。

 




千早は指の怪我を診てもらうために病院へ。しかし痛みの原因がよくわからず大きな病院に行くよう勧められ、さらに明日の個人戦は諦めるようにと言われてしまう。
しかしどうしても新と戦いたい千早は左手で試合に臨む。初戦の相手は明石女子の夕部。女子らしからぬ豪快な取りの夕部に左手で戦う千早は当然追い込まれるが、とっさの機転と夕部の公正で男前な性格に助けられ、なんとか勝ちを拾う。
詩暢と同じ左手で取ることで、またひとつ千早は得るものがあった。
新との対戦を望む千早の3回戦の相手はなんと詩暢。とても左手では戦えない相手に千早は痛めた右手で勝負に出るが…。
一方、新はこの2年生の全国大会で優勝して東京の大学の推薦入学の権利を得ようとしていた。宣言通り、圧倒的な強さで勝ち進む新。決勝戦は当然の組み合わせに。
新から東京の大学への進学を告げられた太一は複雑な思いを隠せない。
しかし個人戦にはきっちり集中し、今年も決勝戦に進む。
瑞沢で決勝戦に残ったのは太一と机くん。B級とC級の決勝戦は同じ会場のため、かなちゃんは当然千早に応援に行こうと誘うが、A級の決勝戦会場は場所が離れていた。迷いをみせる千早に肉まんくんが放った言葉とは?


みたいな話。
最後ちょっと泣きました。なんか、やられたなーって。
過去のエピソードが効果的に使われていて、みんな強くなったなとしみじみ。少女漫画の感想じゃないですね(笑)
あらすじでは千早たち3人にしか触れていませんが、他の部員たちも出番があってそれぞれよかったです。机くんがちょっと出番なかったけど、次の決勝戦で頑張ってくれるはず。
小ネタというかギャグが絶好調で、ページをめくるたびに笑っていたような気がします。
いろんな意味で濃い一冊でした。




高柴