ちはやふる13巻

高柴

ちはやふる13巻の感想です。表紙は千早。裏は千歳と千早。カバー下のお遊びはなし。
歌は「風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」
巻末にオマケ４コマ有り。
アニメ化に関する情報なし。アニメ化に関する作者からのコメントもなし。

ちはやふる(13) (BE LOVE KC)

全国大会団体戦決勝トーナメント1.5試合分。新としのぶちゃんの出番なし。メインは2試合目の千早対逢坂恵夢戦。
以下ネタバレ有り。

まず簡単にあらすじ
前巻ラストで肉まんくんが机くん抜きのメンバーでいこうと言った理由が明らかに。そして千早が珍しくキャプテンらしくその場をおさめ、いざ決勝トーナメント初戦。
机くんの完璧なデータ収集のおかげで危なげなく勝ち、次はあの逢坂恵夢の明石第一女子と当たることに。いろんな思惑が錯綜した末、千早は恵夢と対戦。明石第一女子は、恵夢をクイーンにしたいという思いが強い結束力と向上心を生んだチームだった。仲間のおかげで昨年のクイーン位挑戦者決定戦のときとは見違えるほど強くなっていた恵夢。しかし仲間の協力で成長したのは千早も同じ。千早を必ずここで叩くと本気を出した恵夢と仲間のためにも絶対に負けられない千早はその場の人々を魅了するほどの緊迫した試合を作っていく。

まさに友情・努力・勝利！でしたね。少年漫画より熱いんじゃないかってくらい熱かったです。大好き。
太一の影がえらく薄かったのはちょっと残念でしたが、机くんと肉まんくんがとてもかっこよかったですし、千早とかなちゃんのやりとりもすごく良かったです。菫ちゃんのツッコミも健在でした。
恵夢のキャラをカメラ小僧3人組が解説してくれるんですが、めちゃくちゃ面白い(笑)でも仲間よりあの3人組のほうが恵夢のことを理解してるってどうなのかしら。逢坂恵夢という名前は清少納言の夜をこめて〜と紫式部のめぐりあひて〜からでしょうか？？面白いですね。
今回一番輝いていたのは机くん。かっこよかったです。菫ちゃんのフォローとか素敵すぎ。そしてそんな机くんの努力をみんながちゃんと見ててくれるのが良いですね。
あと、千早が確実に強くなっているのがわかってわくわくしました。千早もかっこよかったです。

しっかしこの漫画は全然先が読めませんねぇ。千早が誰とくっつくのか、そもそも恋愛のほうへ展開するのかもわかりませんが、千早が恵夢に勝てるかどうか、明石第一女子に瑞沢が勝てるかどうかさえまったく予想できません。わかっているのは千早が高3の冬にクイーン戦に出られることだけですもんね。1巻の最初の「お願いだれも息をしないで」はぞくっとしました。

そんなわけで、緊張感があってじーんとするシーンもあってとっても満足だったのですが、最後の4コマにすべてを持っていかれてしまいました。
末次先生、ごめんなさい。私も4コマを楽しみにコミックを買う読者の一人です。
4コマで久しぶりに爆笑しました。特に優子。
ちはやふるファンなら4コマのためだけに買っても損はしないんじゃないかなぁ。

高柴