夜は短し歩けよ乙女

高柴です

急に思いついたバレンタイン企画<おすすめラブストーリーを紹介しよう♪>
第三弾！
今日ご紹介するのは、森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」です。
伊坂さんと同じく、森見さんも若い世代に熱心なファンが多そうなイメージなんですが、どうなんでしょう？

この作品のあらすじは
大学生の「先輩」は、同じサークルの後輩「黒髪の乙女」とお近づきになるチャンスを虎視眈々と狙っており、彼女の情報収集を常に怠らず彼女の行く先々で「バッタリ」出会うために涙ぐましい努力を重ねている。どうみても素直に声をかけたほうが早いのだが、彼は常に苦難の道を選ぶのだった(一言で言うとヘタレ)
しかし、天真爛漫天衣無縫な黒髪の乙女は先輩の努力の成果を「ただの偶然」としか認識しておらず、先輩は報われぬ日々をおくることになる。
季節は春・夏・秋・冬と移ろい、それぞれの季節に彼らは様々な場所で「偶然」出会い、そのたびに起こる不思議な出来事を黒髪の乙女は軽やかに楽しみ、先輩はなぜこんなことにと不運を呪いながら七転八倒する羽目になる。

さて、先輩の奮闘はどんな結果をもたらすのか？

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

みたいなかんじです。ラブファンタジー(？)なので、毎回不思議なことに巻き込まれるのですが、それが本当に面白いです。
私のオススメは秋の学祭の話です。黒髪の乙女は相変わらず可愛いし先輩は珍しくちょっとかっこいいし彼らが出会うカップルは素敵だし、それまでの話とちょっと雰囲気が違います。

物語は先輩視点と乙女視点で交互に語られていくので、同じ場所にいながらどうしてこうも結末が違うのだろうと笑ってしまいます。
独特の文章と世界観なので好き嫌いは別れると思います。いろんな人に貸した私の印象は、ある程度読書の習慣のある人なら大丈夫かな、といったところです。森見作品の中では夜は短し〜が一番読みやすいかと思うので、気になる方は一度読んでみてください。

森見さんのファンになったのは、「有頂天家族」を読んでからです。夜は短し〜の後にまだこんな面白い本がかけるんだ！と感動しました。全然面白さのレベルが落ちないというか上がっているようにさえ感じたのが驚きでした。狸の一家の話なんですけど、お父さん(狸)が狸鍋にされるときのエピソードが本当に好きです。お父さん超カッコイイ！！…知らない人には意味不明でしょうが、読んだ方にはわかるハズ。
3部作と聞き、さすがに第2部はちょっと落ちるかなー？でも早く読みたいなーと思い続けて…何年経った？？
いったいいつ読めるんだろうか…。森見さんのブログによると今年中には発売されそうですが、そろそろ細かい設定忘れてるかもしれないので、また読みなおしておかないと。

高柴