武骨なカッパ 藤本隆宏

高柴です


何を思ったか父が買ってきたので借りて読みました。
NHKドラマ「坂の上の雲」を見ています。今年の12月で終わっちゃいますね。楽しみだけどさみしいな…。
さて、NHKが気合を入れて「坂の上の雲」をつくると聞いたとき、真っ先に気になったのは広瀬武夫児玉源太郎のキャストです。原作ではすごく扱いが良いですよね。大好きです。
児玉源太郎は高.橋.英.樹さん。正直ちょっとイメージが違うというか、男前すぎじゃないかと思ったのですが、まぁ納得。そして、広瀬は…藤本隆宏さん……誰??
とりあえず、元オリンピック選手としかわからず。実は、元オリンピック選手と知ったとき、ものすごくイヤだったんです。なんか…ああまた最近の「とりあえず俳優化」の流れの一例なのかなーと。よりによってそれが広瀬というのがショックでした。
が!!いざ出てくると、もう完璧に広瀬のイメージ通り!!ああっごめんNHK!今回は本気だったんだね。疑ってすみませんでした!と思わず謝りました。藤本さんはあの笑っちゃうくらい豪華な出演者たちの中でも堂々としていらして、違和感も感じさせない。よく調べると本格的に役者として舞台を中心に活躍されている方だとわかり、納得しました。
で、前置きが長くなりましたが、この「武骨なカッパ 藤本隆宏」はそんな藤本さんのエッセイです。著者は松瀬学さん。
1時間くらいで軽く読めます。藤本さんって不器用だけどまっすぐな人なんだな〜やっぱり広瀬役はピッタリだったんだな〜というのがよくわかります。
しかし!著者の松瀬さんはもうちょっとなんとかならなかったのか…。正直まだ20代くらいの全然経験のない人が書いたのだと思っていました。今、調べてみたらバリバリ経験積んでるベテランだったのですね。それにしてはお粗末すぎるなーというのが厳しいですが私の感想です。藤本さんって本当に良い人なんだよ!こんなに苦労してるんだよ!こんなに大変だったんだよ!!と、ものすごく単純かつ一方的にぐいぐい押しつけられているようでした。出だしは面白かったんですが…。逆に力が入り過ぎて空回りしてるような印象を受けました。
藤本さんをもっと知りたいという方には良いのではないでしょうか。藤本さんにはこれからも活躍してほしいと素直に思えました。

武骨なカッパ 藤本隆宏 (ワニプラス)

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高柴