明けましておめでとうございます

高柴です!!
今年もよろしくお願いいたします。
年が明けてさっそく初詣に行ってきました。おみくじひいたら大吉で、今年は恋愛が思い通りらしいです。
・・・へぇ(疑いの目)
ま、思い通りなんて贅沢は言わないので少しくらいドキドキすることがあればいいなぁ。なんせ今までが・・・


さてさて、新年最初にご紹介したいのはコチラ「骨董屋征次郎手控」

骨董屋征次郎手控 (講談社文庫)

骨董屋征次郎手控 (講談社文庫)


大河ドラマ天地人がいろんな意味で話題になった火坂雅志さんの作品です。
これすっごい好きなんです!
大河ドラマNHKがもう独自の解釈というかなんかよくわからないことをやっちゃったせいで変な話になってしまって批判も多かったようですが、私は火坂氏を支持しています。確かに火坂氏の歴史小説は完全にねつ造したエピソードとかばんばん入りますが、私は「ありえなかったこと」は好みませんが「あったかもしれないこと」は嫌いじゃありません。事実は小説よりも奇なりとも言いますし、面白ければいいじゃない!と思います。なにより火坂氏は登場人物を自分で理解し消化してその上で書いていらっしゃるような気がします。常に人物像がブレませんし、彼らへの深い理解と思いやりと愛情を感じます。読んでいて気持ちの良い作品が多いです。


話が完全に逸れました。
今回私が挙げた「骨董屋征次郎手控」は時代小説です。短編集なので読みやすいです。
時代は江戸時代から明治へ移っていくまさにその瞬間。主人公の征次郎は腕利きの骨董屋。彼が毎回骨董をめぐっていろんな事件や人と出会うという話。出てくる骨董の描写がどれも素敵で、骨董に興味なんてなかったのに博物館に行きたくなりました。話の流れも面白いのですが、何より主人公の征次郎がいい男でヒロインがいい女。2人がすごく粋なのです。
先日ご紹介した佐藤さんはなぜか女性の描写がイマイチなんです。魅力的な女の人が少なく思います。火坂さんは良い意味で女の人が好きなのかもしれません。魅力的な女の人が良く出てきます。単に私の好みと火坂さんの好みが一致しているだけかもしれませんが・・・。
とにかく時代小説好きにはもちろん、普段時代小説になじみのない人にもぜひ読んでほしい一冊です。



高柴