黒田如水

高柴です


吉川英治さんの「黒田如水」を読みました。

黒田如水 (新潮文庫)

黒田如水 (新潮文庫)

来年の大河ドラマ黒田官兵衛です!楽しみすぎてすでに日曜日になるとソワソワしています(笑)黒田官兵衛も好きですが、官兵衛ということは竹中半兵衛もじっくり取り上げられるだろうとワクワク。一番大事なときには亡くなってるので主役になれない半兵衛ですが、痛快な人物ですよね。
さて、この「黒田如水」は、官兵衛が織田につくべし!と小寺家に訴えて秀吉と出会ってからあの幽閉を経て三木城の陥落を見届けるまでを描いています。官兵衛の一生どころか半生ですらない。30歳から36歳までの6年間をじっくり描いているのです。
それがとってもよかったと思います。
ああ、黒田官兵衛はとても爽やかな男だったんだな。と、しみじみ感じました。
ただ、ひとつ気になったのは幽閉されていた有岡城から救助されたあと、この作品の中で官兵衛は竹中半兵衛に会ってるんですよね…。今まで読んだ本では全部半兵衛はすでにこの世にはいなかったのでちょっと混乱しました。
一応亡くなっていたというのが現在の見方のようですが、数か月の誤差ですし、いつひっくり返ってもおかしくないかもしれないですね。


軍師としての官兵衛の活躍にはあまり重点を置かれていないのですが、高い理想と度胸と聡明さと思いやりをもった素晴らしい武将であったことはよく伝わってきました。ドラマがますます楽しみになった1冊でした。




高柴