エリザベス (トム・マクレガー作)

高柴です



来月公開される映画「英.国.王.の.ス.ピ.ー.チ」が気になっています。面白そうだな〜。もちろん映画も観たいけどノベライズ作品とか出ないのかな?

ノベライズ作品といえば、大好きな作品が。
それが「エリザベス」です。

エリザベス (新潮文庫)

エリザベス (新潮文庫)

これは何回読み返したかわかりません。どちらかといえば、史実よりも物語性を重視した作品ですが、当時の雰囲気が良く伝わってきます。エリザベス一世といえば、歴史の授業でも他の作品でもやはり華やかな治世の後半がよくとりあげられますが、この作品は王位に就き、その不安定な立場を安定させるまでが描かれています。
ヘンリー8世からのイギリスの政治と宗教の動きがよくわかるので、学生時代はけっこう助けられました。
映画も観ましたが、私は映画よりこの小説のほうが面白かったです。何より大好きなウォルシンガム(エリザベスの側近)を演じた俳優さんが…うーん。いや、素敵な俳優さんでしたよ?だけど、小説の中では青年ってかんじだったのに、映画ではどうみても渋いオジサマ…。ウォルシンガムの頭脳戦でわくわくしたかった私にとって、彼の外見は超重要事項だったので、ちょっとショックでした(笑)

エリザベスとウォルシンガムの恋愛とは無縁の信頼関係も好みです。ウォルシンガムはものすごく頭が切れる人で、スパイのボスという設定。かなり怪しい人だけれど、イギリスとエリザベスに絶対的な忠誠を捧げているのがカッコイイ!のです。
この本を何度も読んでいたおかげで、イギリスのロンドン塔に行ったときはめちゃくちゃテンション上がりました(笑)イギリスに旅行に行かれる方は、事前にこの本を読んでおかれることをおすすめいたします。絶対楽しくなりますよ♪

ちなみに、続編として「エリザベス ゴールデン・エイジ」がありますが、作者が違うせいもあるかもしれませんが、つまらなかったです。こちらは1度も読み返していません。

なぜか「エリザベス」は古本屋さんでよくみかけます。10年以上前の作品ですから、100円コーナーとかにあったりします。気になる方はまた古本屋さんをのぞいたときに探してみてください。



高柴