川柳.の.ら.り.く.ら.り(週.刊.文.春)

高柴です


昨日は歌会始があったのですね。
百人一首とか昔の人が詠んだ歌はけっこう好きです。何度も口ずさんで、詠み手のキャラを推察したりします。あくまで推察ですけど、楽しい人だったんじゃないかなぁとか、真面目な人だったんじゃないかなぁとかいろいろ想像するのが楽しいです。個人的に、技術に凝った歌よりその人の人柄が垣間見える歌のほうが好きです。例えば、菅原道真百人一首に選ばれている
此の度は 幣も取り敢へず 手向山 紅葉の錦 神の随に
が有名ですが、私はこれよりも
東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな
のほうが断然好みです。道真の気丈さというか「つよさ」を感じます。実際はガックリしながら詠んだ歌かもしれませんけど(笑)


さて、短歌も良いですが川柳も面白いですよね。週.刊.文.春に「川柳.の.ら.り.く.ら.り」という毎週お題を出して読者から川柳を募り、選ばれた句を紹介するというコーナーがあります。
私はこのコーナーが好きで、毎週楽しみにしています。たまに、こちらがハッとするような川柳とかちょっと泣きそうになる川柳とかあって、なかなか侮れないのです。そして一句、忘れられない川柳があります。去年載った句で、お題は「道」だったと思うのですがこんな句でした。


言い勝って なんだか寒い 帰り道


コレみた瞬間、ヤラレタな〜と思いました。もうすっごい分かるんですよ。この句!私はペラペラと舌が回るほうでして、けっこうその場でぱっと言い返せたりしちゃうんです。なので、あのときこう言ってやればよかったーみたいなストレスはないのですが、なんであそこまで言っちゃったんだろうと後悔することがたまにあります。言い勝つ、つまり言い負かすと、そのときは気持ちよかったりするのですが、後で必ず後悔するものです。祖母の言葉は重みのあるものが多いのですが、その中で

なんでも筒一杯言うたらあかん

というのがあります。筒一杯というのは、目一杯という意味です。よくわかっているハズなんですが、ついカッとなってしまうとこの言葉もふっとんでしまうのです。まだまだ未熟者ですね。




なんで急にこんな話を?フフ。いえ、友人が一人減ることになるかもしれないので…。別に悩んでいるわけではありません。結論はもう出ています。まさかこんないい歳して友情云々とか考えるハメになるとは思いませんでした(笑)
今度彼女に会うときはこの句と祖母の言葉を最後まで持って向き合いたいなぁ。
私は友人に関してはびっくりするぐらい恵まれています。そして、そのことをいつも(こっそり)感謝しています。友人にはいつも感謝と思いやりを忘れずにいたいですね。
あは。なんかわけがわからない文章でごめんなさい。っていつものことか(笑)



高柴